今日のご利用者の方への、訪問でまた勉強になりました。
知識としては知っていたのですけれど、それを実践しようと頑張られている姿に、
私も元気をいただける。
その方は、ある事情で歩くことが苦手になり家に閉じこもりがちになっていた方。
私が「このままでは廃人になってしまうよ」と、、、
きっと私は言っていないと思うのですが、その方はそう言われたと思われていて、
それが、非常に心に響き、もう一度生きなければ、と思い返すきっかけになったと言ってくださっている方です。
もともと、運動を頑張られていた方だったので、歩くこともままならない自分に苛立ち憔悴されていた頃から、
私との出会いが始まりました。
時に、人に当たり、時に、お酒に逃げ、時に、安定剤の多量内服に逃げ、
色々ありましたが、
今日のその方は、とても力強かった。
「最近、近所の土手まで歩いているんです。まだ、行くまでに億劫で休んじゃおうかなと思うことも多いんですけれどね。
習慣にしようと思うんです。
習慣にするには、何とか続けることだけです。体が続けて歩くことを覚えてしまえば、
後は習慣になって、今度は、歩く運動をしないと気持ちが悪い、寝付きが悪くなる。
そこまで行けば、習慣になって歩く運動をすることは続けられると思うんです。」
と。
運動を若い頃からしていらした、その方ですから見事な習慣化の発想でした。
知識として、習慣化のメソッドとしてはこのようなやり方が有効であると知ってはいましたが、
熟年期を過ぎたその方が、再度その生活にチャレンジをされ続けている姿が、
とてもかっこよく感じました。
あと、
個人的に、もうひとつ。。。
リハビリテーション、でもそうですけれど、
いくらリハビリテーションをしても、その意欲には個人差がどうしても出るそうです。
やる気のある方のリハビリテーションは効果も、もちろん早く出る。
漫然と動かされている、リハビリテーションは、その効果も限定的らしいです。
なぜ、リハビリテーションをするのか。
という、ご利用者や患者様の、納得の行く理由も、とても大事であるんじゃないかな、
と思います。
リハビリテーションは手段で、最終的な目的は、リハビリテーションをすることであるわけでなくって。
健康になって「自分は何を成すか」もしくは「誰のために健康になるのか」が、
リハビリテーションへの意欲には、必要にも思えます。
セラピストの方々の役割として、ケアマネジャーと共同して支援する、一つの側面としては、
「リハビリテーションをして、どのような暮らし(生きがい)を目指すか、そしてその姿に、ご利用者や患者様は、心から納得し同意できているか」
を、一緒に探して確認して行く、三者の共同作業も大事であるように思います。
ではでは。
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