日頃思うのですが、私たちが自由に選択できるのは「行動」だけです。
そしてその行動が望む結果に結びつくかどうかは、必ずしも確実ではありません。
ご利用者支援を考えると、この不確実さこそが、より良い支援への可能性を開いているとも言えます。
支援者として「素直さ」を持つこと、
つまり自分の限界を認め、時には「分からない」と正直に伝え、学ぶ姿勢を持ち続けることが、本当の意味での成長につながります。
支援の過程は、まず基本的な信頼関係の構築から始まります。
挨拶や会話、約束を守ること、丁寧なケア、
そして何より利用者さんの声に素直に耳を傾けることが基礎となります。
次の段階では、その方の生活歴や価値観への理解を深め、些細な変化への気づきと対応、家族との関係性も含めた包括的な支援へと進みます。
そして最終段階では、言葉にされていないニーズへの気づきや、
その方らしい生活の実現、人生の最期まで寄り添う支援へと発展していきます。
このように段階を追って関係性を深めていく中で、最初の行動が望む結果に結びつかなくても、
その経験を素直に受け止め、次の行動を調整することができます。
支援者として選択できる行動の自由さは、より良い支援を模索し続ける原動力となります。
そして、この積み重ねが、やがて利用者さんとの間に深い信頼関係を築き、共に喜びを分かち合える関係性へと発展していくのです。
この過程で大切なのは、一つ一つの段階を確実に積み重ねていく姿勢と、常に謙虚に学び続ける素直な心です。
急がず、焦らず、しかし着実に。
それが、最終的に利用者さんと共に幸せを感じられる関係性を築く道筋となると思います。
株式会社中央ケアサービス エールハート小岩 山本大勝
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