田坂広志さんが、個人的に大好きだったりします。
そんなに出版されている書籍を読み込んでいるわけでもないのですけれど、
共感や啓発される点がとても多い。
そんな田坂さんの言葉の一つに、
「成功は約束されていない。成長は約束されている」
という言葉があります。
何を持って、成功とするのか。
様々なプロジェクトや組織の目標など、
会社である限りは当然のごとくあるわけですけれども、
それらが「成功」するには、その手段、それの段取り、それへの出会い、それを行じる時期、その時の時勢、その土地の時代、等が複雑に絡み合い、
いわゆる「成功」と呼ばれる要素が成り立っています。
これからを意識的に組み込んでいくにしても、
常にそこには相手の、相対する立場の、時勢があります。
どんなに十分な準備をしても、状況は変わりゆくのであるし、
変わりゆく状況に対して誠実な姿勢で事に当たれば、当初の目的は古いものに変わりゆく。
これを持って、「成功ではなく失敗である」と断定するのは早計ではないかな、と、
少し思います。
当初の目標が達せられない原因を、外に求めるのではなく、
自分の内側の「気づきの甘さ」に落とし込んでいく覚悟を持てれば、
次の行動をするにはどうしたら良いのか、わかっていくように思います。
この時、人は成長しているのではないでしょうか。
こう書いている自分自身が、その途上、いや途上未満にある事を十分承知で、
自分への戒めに書いている事ですけれども。
出来事に正対し、自分の成したことと受け止める。
これを、成長と呼べるものであるように思います。
成功を念頭に置くと、野心、力、が浮かんできます。
成長を願うと、使命、協力、感謝の心、が浮かんできます。
田坂さんがこのようなことを言っているのかどうかは、わかりませんが、
個人的な解釈になります。
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