あっという間に、当事業所では仕事納めになります。
みなさま、ご利用者の方々、そのご家族、各事業所のみなさま、医師の先生方、薬剤師様、栄養士様、地域の方々、包括支援センターの皆様、各専門家のみなさま、
今年、令和元年6月から開所した当事業所ですが、大変お世話になりました。
こう書くと、数え切れない役割を持たれている方々に、僕の仕事は支えられているんだな、と思い返します。
人の暮らしというのは、こんなにも複雑な要素から成り立っていて、
要支援、要介護状態になられた方の支援というのは、本当に多面的な視野で俯瞰的に確認していく必要があるんだな、と思います。
介護保険制度においても、平成33年(あえて(笑))度の改正に向けた議論も、
色々ありました。
「ケアマネジャーへの自己負担の導入」
「居宅介護支援事業所の管理者要件の変更(主任ケアマネジャーへ)」
「介護保険サービスの原則2割負担」
「軽度者(要支援1~要介護2)の訪問介護、通所介護の総合事業化」
途中で財務省が意見を述べた内容が入っています。
これら、概ね延期され次期改正ではそんな大きな変化は無いのではないか、という雰囲気が介護保険業界では流れてきている様子。
一方、医療保険においては後期高齢者において2022年から原則2割負担という案が、残っています。
超少子化、高齢化の社会の中で、どこに希望を持つか。
個人的に、落合陽一さんが好きなんですけれども、AIからIoTの技術革新で少子化の労働人口減少に対峙できる、
そう希望を言う若者の学者がいらっしゃいます。
AIというと、シンギュラリティ(技術的特異点)との狭間が心配でもあり、それを題材にした「マトリックス」という昔の映画が大好きです。
人間が行ってきた仕事が人工知能に置き換わり、人間の仕事がなくなってしまう、
このシンギュラリティにも負けない人材になるには、と、上の落合先生は書籍の中で語っているのですけれど、
僕の職業では、簡単に人間にしか出来ないことを思いつくことが出来ます。
それは、
「援助者という専門家であっても、患者、ご利用者であっても、同じ道を歩いている。
老いて、病気にもなり、いずれ土に還る。これはロボットにはできない」
という事だと思います。
ディープラーニングがどこまでも進んでも、痛みを感じることはロボットには出来ないのではないでしょうか。
生き物であるから、与えられている使命を僕たちは持っています。
ですから、生き物同士でしか共鳴できない感情が、きっと残り続けます。
AIの進歩、5G~6G、7Gへと。IoT機器が友達。技術革新は止められないのでしょう。
そちらが進めば進むほど、
人間らしさとは、何なのか。そんな事を問う分野も成長していくのであろうな、と、
思っています。
来年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
令和元年12月27日 エールハート小岩所長 山本大勝